水、タンパク質、脂質
水、タンパク質、脂質、炭水化物、 核酸は生物の主要な構成成分である。
生きているという状態は、無数の化学反応の総和であるという見方もできる。これら化学反応がおこる場を提供しているのが水である。生物は水の特殊な物性に多くの事を依存しており、極めて大事で且つ主要な構成成分である。
生物の複雑さを象徴する物質がタンパク質かもしれない。タンパク質は20種類のアミノ酸が数十から数百個結合したものだが、その順列組み合わせによりその種類は何千万種類にものぼる。あるタンパク質は、化学反応を触媒する酵素として働き、あるものは生物の構造を支える骨格として働くというように、様々な働きをしている。
ロバート・フックが初めて細胞を発見したときそれを小部屋と名付けたように、細胞とはある区画化された空間であり、外界から隔離することは生物を成り立たせる重要な要件である。この区画をしているのが細胞膜であり、脂質がその主要な成分である。また脂質はエネルギーを貯蔵するのによい物質でもある。
生物は区画された空間ではあるが、完全に外界から遮断されているわけではない。外部からエネルギーを取り入れ内部で消費し、外部にエントロピーを逃がす散逸構造と呼ばれる仕組みになっている。生物間でのエネルギーの流通に炭水化物は重要であり、主に植物が光合成によって生産している。
ドーキンスの「利己的な遺伝子」に即していえば、たまたま自己複製する分子が存在し、それを継続的に支える環境が生まれた結果、生物が誕生したともいえる。核酸は遺伝子の実体だが、核酸が相補鎖を形成するという性質が生物の大事な本質である。
生物の歴史
- 46億年前 - 地球誕生
- 40億年前 - 最初の生物出現
- 35億年前 - 最古の化石:35億年前、西部ノースポール
- 27億年前 - 光合成生物出現
- 21億年前 - 真核生物出現:直径約2cmのコイル状の化石
- 12億年前 - 多細胞生物出現
- 6億年前 - カンブリア爆発 (バージェス動物群)
- 5億年前 - 魚類出現、植物と節足動物の上陸
- 4億年前 - 両生類(イクチオステガ等)の上陸
- 3億年前 - 恐竜時代の始まり
- 2億年前 - 哺乳類、鳥類 出現
- 6500万年前 - 恐竜絶滅
- 30万年前 - ホモ・サピエンスの分化
より詳しくは、地質時代を参照。
地球外生命
地球以外に生命が発見された記録は明確なものは存在しない。しかしながら、地球が宇宙の中で唯一無二、極めて特殊なものであると見なさない限り、同様の生物がどこかに存在する可能性は考えてしかるべきである。太陽系においても、火星には同様の生命が存在する可能性があるとする説がある。そのような生命が未だ発見されていない以上、それについて論議するのは危険であるが、普通は地球上と同じような生物の形態を想定する。少なくとも、有機物からその体が構成されたものを考えるわけである。
さらに空想を広げれば、有機物以外のものを構成要素とする生物も考えられるだろう。よく言われるのが、炭素にかわって珪素を中心とする生物である。さらにSFの世界では、ガスから成る生物や電磁波から成る生物などが出てくるが、それらを具体的に考えるのはむずかしい。仮にそのような存在が認めるとすれば、少なくとも代謝(あるいはそれに代わる何か)と自己増殖あるいは自己保存の機能が認められる場合であろう。
他方、SFにおいて語られるものに、純粋知性、あるいは物質によらない意識といったものがあるが、現在の科学においては、物体的な実体に頼らない意識といったものは認められていない。また、地球の生物を見ても、意識や知性をあえて認めることができる生物はごく一部にすぎず、それらを生物の定義とするのは当たらない。
参考
- 生物の分類
- 生物学
- 伝説の生物一覧
- 架空の生物一覧
- 死
- ウィキプロジェクト 生物