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逗子開成

逗子開成(ずしかいせい)は神奈川県逗子市にある私立学校。正式名称は逗子開成中学校(-ちゅうがっこう)、逗子開成高等学校(-こうとうがっこう)。学校法人逗子開成学園によって運営されている。神奈川県下では最も歴史の古い私立男子校である。

戦前の歌謡曲『真白き富士の嶺』で知られる1910年のボート遭難事故や、1980年の八方尾根雪山遭難事故で有名。

2006年現在、理事長は小泉一郎(小泉純一郎の親戚、2005年12月就任)、校長は横山春夫(2004年4月就任)。


目次 [非表示]
1 歴史
1.1 創設
1.2 ボート遭難事故
1.3 戦前・戦中期
1.4 戦後
1.5 八方尾根遭難事故
1.6 近年
2 特徴
3 出身者
4 関連項目
4.1 姉妹校
5 外部リンク


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歴史
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創設
1903年、東京・西日暮里にある開成中学校の分校として設立され、当時の名称は第二開成中学校。本校の学生の中で、学業についていけない学生や、体が弱く田舎での療養が必要だとされた学生は、第二開成中学校に一時的に転校させられたケースも多かった。(橋本龍太郎の父・橋本龍伍なども小児麻痺で病弱だったため、本校に通いながら、体の調子が悪くなると分校に通うという生活を続けていた。)1909年、独立組織となり逗子開成中学校に改名。

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ボート遭難事故
改名翌年の1910年1月23日、休日に無断で学校所有のボート(海軍の払い下げ品)を海に出した生徒ら12人が鎌倉沖で遭難し、全員死亡する事故が発生した。この事故の補償のため、当時経営母体が同じであった鎌倉女学院が所有地を売却するなどしている。

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戦前・戦中期
太平洋戦争前は退役した海軍将校が校長を歴任したため、学年を「中隊」・学級を「小隊」と改称したり、「振武隊」と称する楽隊(谷啓はこの隊でトレードマークのトロンボーンと出会う)を作って軍艦行進曲を演奏させるなど、校風はきわめて軍隊調となっていった。これらの海軍寄りの校風から卒業後の進路として海軍兵学校を志す者も多く、敗戦を迎えるまでの逗子開成は半ば海軍兵学校の予備校的存在となっていた。

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戦後
しかし、海軍の消滅に伴ってエリート養成校としての地位を失った戦後は、組合員の不当解雇を巡って訴訟に発展するなど経営側と教職員組合との間で労働争議が頻発し、これに嫌気がさした生徒会が同盟休校を宣言するなど校内の風紀が荒廃してゆく。1973年には志願者減少により中等部の募集が停止され、高等部の生徒にも吉野敬介に代表されるような悪童が徐々に増えて、大学進学とは縁の薄い「高卒資格の取得を目指す学校」に没落していった。

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八方尾根遭難事故
1980年の12月、冬休みを利用して顧問教師の引率のもと長野県の八方尾根に登山に向かった山岳部の生徒5名が遭難し、雪が解けた翌年の5月に引率の教師も含め6名全員が遺体で発見される事故が発生した。ただし、この登山はメンバーこそ学校の山岳部員と顧問教師であったが、顧問教師が学校側に部活動として登山旅行する事を届け出ていなかったため、学校側は管理責任を否定し遺族からの賠償要求を拒絶した。これに憤慨した遺族は学校を相手取って民事訴訟を起こし、泥沼の法廷闘争に発展した。

八方尾根裁判を巡って校内の意見は二分し、1980年代初頭には学校運営が傾きかけた。しかし、卒業生でもある徳間書店社長・徳間康快が事態収拾と母校再建のため経営に参入、徳間書店の財力を背景に理事会での主導権を握った徳間は八方尾根問題の早期決着を主張した。これにより理事会は裁判所の和解勧告受け入れを決定し、学校側の管理責任を認め遺族と和解した。

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近年
その後、旧経営陣を一掃し自ら理事長兼校長となった徳間の下で種々の改革が行われる。その主軸は中等部再設置である。1985年の募集再開から、徐々に6ヵ年コース生徒の割合を増やして中高一貫教育によるエリート化が図られ、ついに2003年からは高等部からの入学ができなくなった。これにより、戦前から1980年代末まで「蛮カラ」路線で名を馳せた逗子開成は、近年では横浜南部から湘南・三浦半島にかけた地区において、屈指の大学進学校へ成長を遂げた。徳間はこの他にも、後述のような立地を活かした「海洋教育」や、名作映画による情操育成を目的とする「映像教育」(徳間自身が映画制作を手がけていたことが大きな要因)などを推進し、2000年に没するまで理事長職に留まり母校の再興に尽力した。

2003年に創立百周年を迎えるのに際して、1990年代末から大規模な校内の改装工事が行われ、校舎改造・新プール建設・全館冷暖房設置・敷地周囲の塀撤去など、施設の充実が図られた。(ちなみに、1984年までは校内に暖房すら設置されていなかった。)

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特徴
体育系・文化系を通じて、クラブの対外的な活動については、大学進学を第一目標に掲げているために私立高校ながらあまり力を入れていない。従って、スポーツ推薦入学のような類の制度も存在せず、ヨット部等わずかな例外を除き体育系のクラブが地区大会などで勝ち進む事も滅多にない。

代わりに正規授業の枠内で、海に隣接した地形を生かしておよそ1.5kmの遠泳(中学三年生の夏に原則として全員参加で大会が催される)やヨット実習(中等部のみ)などを行う「海洋教育」や、校内に設けられた本格的な映写施設(徳間記念ホール)を用いて世界の映画を年数回鑑賞する「映像教育」などの特徴的な教育活動を行っている。

校内では、なぜか本校である東京の開成を「東京開成」または「日暮里開成」といい、自校は単に開成と呼ぶ慣わしがあった。しかし1990年代以降、逗子開成を縮めた逗開(ずかい)という呼び方が生徒を中心に定着し始め、開成と呼ぶのは中年以上の卒業生と一部の古参教師のみになりつつある。

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出身者
川地民夫(俳優)
小杉十郎太(声優)
徳間康快(徳間書店 創業者・元社長、故人)
谷啓(コメディアン・俳優)
上杉昇(元WANDS・al.ni.coボーカル)
hide(松本秀人)(元・X JAPANのギタリストhide、故人)
堀内賢雄(声優)
吉野敬介(代々木ゼミナール講師)
吉村明宏(タレント)

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関連項目
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姉妹校
開成中学校・高等学校
鎌倉女学院
※但し、両校とも現在では資本や組織が完全に別のものであるため、学校レベルでの公式交流は全くない